勉強のできる子とできない子の違いって?

あっという間に2学期も終わりに近づいてしまいました。

最近、自分の子以外に勉強を教える機会が多くなってきました。

その中で改めて気づいたことがあります。

 

 

 

勉強でつまづくポイントは、できる子もできない子もほぼ同じ

前回の記事 

www.juku-nashi.com

で書いた友人の子と並行して、頼まれて勉強を教えている中学生がいました。

 

例によって、小学生の頃はそこそこできたけれど、中学(地元の公立)に入ってからは部活動に忙しくなり、気づいたら成績が急降下していた・・・というパターンの子です。

 

縁あって教えることになったのですが、私自身が今まで勉強を教えた子たち(自分の子も含めて)とちょっと違うのは、その成績の落ちっぷりです。

 

今までは割と成績上位の子や悪くても平均辺り・・・という子の勉強を見てきましたが、今回は学年でも最下位レベルまで落ちた・・・という子でした。

 

私自身、そういった子に勉強を教えるのは初めてだったので、実際どんな風かなぁ?と色々考えて臨んだのですが、結論から言うと、できる子に教えるのとまったく同じ方法でぐんぐん吸収していってくれました。

 

 

ほとんど白紙のテスト

その中学生(以下仮にKくんとします)のお母さんからだいたいの状況は聞いていたのですが、実際にKくんに会う前に、まず直近のテストを全部見せてもらいました。

 

特に数学が壊滅的だというので見ると、うーーん、ほとんど白紙。

 

解答を記入しているところは選択問題くらいで、それもこれ全部カンで書いてるだろうなぁ~(^^;と一目でわかる答案。

 

学校の先生からも心証が悪いだろうなぁ・・・(^^;と思われました。

とりあえず、そのテストの範囲を学びなおそうと思い、用意しました。

といっても、教材は私の家にあるもので長男も使っていたものです。

 

やっぱり基礎的事項の確認は、中学数学発展篇 方程式と関数 改訂新版 (未来を切り開く学力シリーズ)になります。

 

あとは、無料数学プリントをいくつかピックアップしてみました。

 

 

 

学校の授業も一生懸命受けているのに・・・

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さて、当日。

見せてもらっていたテストの範囲は比例反比例が主でした。

 

全くの初学者に教えるつもりで、基礎から丁寧に解説した後、一緒に未来を切り開く~の例題を解いていきます。

 

長男に教えていた時と全く同じやり方です。

こちらの不安?とは裏腹に、Kくんは解説している間とても熱心に聞いてくれます。

 

話していることも理解してくれるし、質問にもパッと答えてくれ、理解力がないという感じはしません。

 

ただ、語彙力の違いというか、つい専門用語?や難しい言い回しでしゃべってしまっているのか、聞き返されるので、なるべく簡単な言葉で言い換えて話すように気をつけたくらいです。

始まって10分もしないうちに、私の方が疑問を口にしました。

 

「普段の学校の授業ではどうやってるの?こうやって解説を聞いて問題を考えたりしないの?」と。

 

Kくんが言うには、学校の授業はともかく板書を移すだけで精いっぱいだそうです。

 

ずっと教科書の問題を黒板に書いて、先生が解いていく(多分先生は皆で解いているつもりだとは思うのですが)ので、それをただただノートに写して授業が終わるようでした。

 

ノートを書かずに考えてみればいいのに・・・とも思うのですが、定期的にノートのチェックがあるので板書をきちんと写していないと減点されてしまうというありがちな話でした。

 

また、Kくんは字を写すのが遅いのでそれだけで精いっぱいだそう。

 

できる子とできない子の違いは勉強に対する慣れの違い

という感じで熱心に説明を聞いて一緒に問題を解いていくのですが、ここで今まで教えてきた子たちとの違いがありました。

 

まず、計算力不足です。

 

勉強の習慣がきちんとついていなかったこともあり、計算が遅く、不正確でした。

この点は早急に対策した方がいいと思い、もう一つ前の計算プリントを購入してやってもらうことにしました。

こちらの教材です。

もう一つは、既習分野でも知識がないことがあるので、そこまでさかのぼって教えることが多いということです。

なのでできる子に比べると教えるのに時間はかかります。

 

例えば、文字の計算方法がイマイチわかっていないまま来てしまっているので、そこからやり直さないとせっかく内容は理解していても、問題を完答できない場合が出てくるので、そこからじっくりやり直す時間が必要でした。

 

でも逆にいえば、違いはそれだけです。

 

一つの分野に限って言えば、どの子も同じようなところで引っかかります。

そのポイントを重点的に教えて演習を繰り返すことでミスをしなくなります。

逆にひらめくポイントは、それぞれの子で違っていますが、どの子もこちらが驚くほど早くひらめくことがあります。

 

Kくんは、本人のやる気さえ続けば高校受験には十分間に合うでしょう。

予定の2時間ほど一緒に勉強するとかなり疲れた様子で

「数学思ってたより簡単だったけど、最近頭を使うことがあんまりなかったし~」なんて笑ってましたけど(^^;

ただKくん、教えてもらって理解したら、すぐにテストもいい点が取れると思ったようでしたが、そこはこう言っときました。

「テストで良い点を取るには、まず今日みたいに理解することが一番大事だけど、すぐにはいい点とるのはなかなか難しいんだよね。

今日は一緒に問題解いたから、途中で計算ミスしたり書き間違えたら教えてもらえたでしょう?

でもテストは問題の意味を考えるのも自分一人。問題の意味をしっかり把握して決められた時間内に計算ミスしないようにあの大量の問題を解くのはなかなか大変なんだよね。

テストの点が良い子っていうのは、たいていそういった練習をし慣れているんだよ。

だから、Kくんも毎日少しでいいから計算練習してみてね。

理解してから、問題を一人で解く練習を繰り返せばきっとそういった子たちに追いつけるよ!」
と。

 

継続して勉強する習慣がついていけば、字を書くスピードも速くなるのではないかな?と思うのですが。

 

その後もKくんが希望したので、何回か継続してみたところ、次のテストでは前回のテストの数倍の点数となりましたよ・・・。
(数倍といってもやっと平均に乗るか乗らないかですが、数倍というのがいかに前回悪かったかを示していますよね・・・)

もっともっと高い目標をもって伸びていって欲しいと願ってます。

今回のことでは
やっぱり日常生活で親から子にちょっとした計算をするような声掛けを普段からしていると違うのでは?感じました。

 

パズルのような本やゲームでもいい、そういったものが身の回りにあるのとないのではやっぱり差がつくのではないかなぁと思います。

私自身、子どもの頃からそういうものが大好きなので、家にはそういったものがあふれて散らかっています(本当は整理整頓されてあればもっといいのですけど(^^;)。

まぁそんな本などがなくても、ちょっとした計算でも親がわかっていてもわからないフリして子どもに聞くとか・・・そいういった工夫でも計算力ってついていきますよね。

中学生からでもまだまだ親ができることっていっぱいあると思います。

そんなことをまだまだ心掛けたいなぁと思う今日この頃です。

 

 

 

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